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食中毒を防ぐ3つのポイント

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油断できない「食中毒」

食中毒を防ぐ3つのポイント

食中毒とは、食事が原因で化器に異常を起こす病気です。
食中毒といえば、梅雨などの高温多湿となる夏季にO‒157やサルモネラ、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌などの細菌性による食中毒が多く発生していました。

ところが最近では冬季にもノロウイルスをはじめとしたウイルス性の食中毒の発生が増加しており、年中の食中毒対策が必要不可欠となってきました。

食中毒の原因は細菌性、ウイルス性、自然毒(植物性・動物性)、化学物質性、寄生虫など様々で、中でも大多数を占めるのが「細菌」と「ウイルス」です。

主な食中毒

○細菌性食中毒…カンピロバクター、腸管出血性大腸菌など
○ウイルス性食中毒…ノロウイルス、ロタウイルスなど
○自然毒食中毒…フグ毒、毒キノコ、トリカブトなど
○化学性食中毒…洗剤、農薬、有機水銀などの化学物質

食中毒症状としては、下痢や嘔吐などがよく知られており、これらの症状によって脱水症状を起こします。
変化に弱い高齢者や子どもでは重症化しやすく、特に注意が必要です。
子どもはロタウイルスによる食中毒にも注意が必要です。
 
食中毒というと、飲食店での食事が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生しています。
家庭での発生では症状が軽かったり、発症する人が少ないことから風邪や寝冷えなどと思われがちで、食中毒とは気づかず、重症化することもあります。

食中毒予防の3原則「付けない」「増やさない」「やっつける」

食中毒予防の3原則図

食中毒予防の3原則は、食中毒菌を「付けない」、「増やさない」、「やっつける」です。

①菌を付けない!
調理前や生肉、生魚、卵を触った後、トイレに行った後は、必ず石鹸で手をよく洗う、調理器具をきちんと洗う、生肉で使う調理具とそのほかのものに使う調理具を分けるなどの工夫で、食材に細菌やウイルスが付着することを防ぐことができます。
おにぎりを作る時は、ラップなどを使うことも有効です。

②菌を増やさない!
水気が多いと菌が増えやすくなります。野菜や果物は水分をよく切る。温かいものと冷たいものを近くに詰めない。湯気が収まってから弁当箱のふたを閉める。細菌は暖かく湿度の高い場所で増えます。
冷蔵や冷凍を利用して菌の増殖を防ぎましょう。食材、調理品とも常温で長時間放置しないように。

③菌をやっつける!
食品は中心部まで十分に加熱するようにしましょう。卵焼きやゆで卵は、半熟ではなく完全に火を通す。特に生焼けの肉には食中毒の原因となる菌がついていることがあるので、中までしっかりと火を通すようにしましょう。
作り置きのおかずを入れる時は、しっかり再加熱することもポイントです。
 
これからの季節、遠足や運動会などの楽しみなイベントが増えます。
お弁当を作る時には、上記のポイントに気を付けてください。
お弁当は涼しい場所で保管し、早めに食べること。
暑い時期や長い時間持ち歩く場合は、保冷剤を使うようにしましょう。
 
細菌やウイルスの消毒に効果抜群のアルコールですが、ノロウイルスに関しては、アルコールの消毒では効果がないことがわかっています。

そのため、石鹸での手洗いがいちばんの予防法。
手の甲、手のひら、指の間、爪の間、手首までをしっかりと洗う「正しい手洗い」を心がけ、手拭きタオルをこまめに替えるなどの工夫で食中毒を防ぎましょう。

食中毒が疑われる症状

普段から規則正しい生活を心がけ、食中毒の原因菌に対する抵抗力を備えた体を養うことが最も大切です。
体調不良時は、生ものは避けるほうがよいでしょう。

もしも食中毒が疑われるような症状(下痢、嘔吐、腹痛、発熱など)の場合は、まず脱水症状を防ぐために水分を補給し、早めに医療機関を受診しましょう。

食中毒症状が改善されない場合、症状が激しい場合には、早急に病院へ行くようにしましょう。以下の場合は特に注意が必要です。

○水分の補給ができない場合
○一日に10回以上、嘔吐・下痢がある場合
○激しい下痢などの症状がある場合
○血便など血液が混じっている場合
○腹痛が続く場合
○呼吸が不安定、意識がもうろうとしている場合
○グッタリしている場合
○高熱がある場合










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