「睡眠不足」や「熟睡感のない睡眠」が続くと、明らかに肌の状態を悪くしますので、くすみやくまなどの発生、悪化にもつながります。
その原因は、何よりも美髪や美肌を保つために重要なホルモンである「女性ホルモン」や「成長ホルモン」が減少するからです。
「女性ホルモン」の大切さについては、ご存知の方も多いとおもいますので、紙面の都合上、ここでは、割愛させていただきます。
「成長ホルモン」とは、子どもから大人へと成長を遂げるのに、必要なホルモンですが、大人になってからもとても大切です。細胞の新陳代謝を促し、筋肉や骨の細胞を増やしたりする働きがあります。
もちろん、皮膚の細胞にとっても大切で「女性ホルモン」と相まって皮膚細胞の分裂、再生を促進する働きにより肌の水分が保たれ、肌のバリアカの維持などにつながることから「美容と健康」に欠かせないものです。
つまり、「成長ホルモン」は、美容のみならず体全身に影響し、「若さと健康」を維持していくためにも、必要不可欠なホルモンなのです。
そして、これら「女性ホルモン」や「成長ホルモン」の産生、分泌に関係するのが睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」です。「メラトニン」は、夕暮れから夜にかけて沢山分泌されるようになりますが、この「メラトニン」により「成長ホルモン」や「女性ホルモン」の分泌が促進されるのが分かってきました。
良質な睡眠とは、睡眠時間が長ければ良いと思われている方が多いと思いますが、これは間違いで、睡眠時間と様々な疾患の発症リスクの関係を調べてみると「理想の睡眠時間は7時間程度がよい」というのが分かってきました。
適切な睡眠時間は、熟睡感があればその時間が最も良い時間(量)で、質のよい睡眠は、「目覚めの爽快感」や「疲れが取れた満足感」を感じます。
睡眠時間が普段より短くても、目が覚めて気分がすっきりとしているや日中に眠気を感じず活発に活動できれば、熟睡できたということです。
「睡眠の質」をあげる方法として、
1.体にあった枕など、適した寝具を選ぶ
2.就寝前のカフェイン・アルコール摂取・喫煙を控える。
3.就寝前のスマートフォンやパソコンによるブルーライトなどの強い光を控える
4.就寝の2時間ほど前に38~40℃くらいのぬるめのお風呂にゆっくりつかる。(炭酸浴がおすすめです。)
5.就寝前のリラックスに「香り」を取り入れる
6.水素吸引
などがあります。
寝ながらにして美肌や美髪を保つことができる「睡眠美容」。
熟睡するほどたくさん分泌される女性ホルモンと成長ホルモン。
美肌と美脳でいつまでも若々しく過ごせるように熟睡できる睡眠環境を整えましょう。