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インタビュー

ゴールボール日本代表強化指定選手 浦田 理恵さん

ロンドン2012パラリンピックにて金メダル獲得。ゴールボール日本代表強化指定選手である浦田 理恵さんに編集長上田がインタビュー


浦田 理恵さん

お仕事について教えてください

 障害者スポーツ選手雇用センター『シーズアスリート』に所属し、仕事と競技の両立を目的に各競技で世界一を目指しています。私は、ゴールボールという競技を頑張っています。また、講演活動や競技の普及活動、鍼灸師としてマッサージ業務を行っています。

視力が落ちてから

 20歳の頃から目が見えなくなり、学校の先生になれない、親の期待に応えられない、不便な生活が続く、将来への不安、まさに暗黒時代は絶望と孤独で胸が苦しく悩みましたが、ゴールボールに出会って自分自身変わることができました。

ゴールボールとの出会い

 2004年アテネパラリンピックで日本女子チームが銅メダルを獲得したことをテレビで知りました。「目が見えない人が球技をしている!すごい!」「目が見えないのにどうやってスポーツをしているの?」。そして、世界の舞台で自分自身を全身で表現し頑張っている姿に感動し、「私もやってみたい」という思いで始めてみました。まったくの初心者からのチャレンジでしたが、みんなで励まし合うチーム競技っていいなと心から思えました。チーム競技は、自分が足を引っ張るプレッシャーがありますが、チームが一つになることですごいエネルギーになるところが魅力です。スポーツの世界だけじゃなく、家庭や職場も一つのチームと考えたら、競技から学べたことは数え切れません。

ゴールボールとの出会いで見つけた夢

 「ゴールボールで世界一になりたい」という明確な目標をもてたことがすごく幸せなことです。悔しいこと、うまくいかずイライラとネガティブになることもありますが、仲間と一緒にどう克服するか、苦楽を共に乗り越える仲間との出会いがあり本当に幸せだと思います。


講演会では、「自分の可能性をまだまだ信じたいと思った」「目標を持つ大切さを感じました」という感想を多く頂きます

ストレス解消法や趣味

 マッサージ師ですが、マッサージを受けることです。(笑)体のケアにもなりますし、同業としての勉強になります。また、洗濯物をたたむ時間がストレス解消になります。単純作業をしていると良い考えが閃きます。

アスリート、そして女性として、美容・健康に気を付けていること

 アスリートはコンディショニングが一番大事なので、栄養セミナーを受けて必要なものをバランスよく摂り、常日頃からベストな状態でいることを意識しています。そうすることで肌ツヤも良くなります。

好きな言葉

 「笑顔に開く天の花」森信三(教育思想家)という言葉です。どんな時も笑顔が力になる。泣きそうなときも作り笑いをしていると脳みそが勘違いをするらしいです。「ダメな時でもまず笑おう」を実践する中で、ニコニコしていたら「何か手伝うことある?」って声をかけてもらえるチャンスが訪れます。笑顔を作ることは自分でできます。涙を流すことも大事ですが、意識して笑顔を作ることも大事です。


「パラリンピックが延期になりましたが、私は一日一日練習に集中して、淡々と準備をするだけです」と笑顔で力強く答えてくれました

障害を持ちながらも人に勇気と元気を与え、目標に向かって頑張る姿を見て、私ももっと頑張らなくてはと気付かされます。前職の同僚でもある理恵さんの存在は今の仕事につながる原動力になっています。

浦田 理恵
【プロフィール】
1977年7月1日熊本県生まれ。20歳を過ぎ急激に視力低下し網膜色素変性症と判明。左目の視力はなく、右目も視野が98%欠損しており、強いコントラストのものしか判別できない。北京2008パラリンピック出場。ロンドン2012パラリンピックにて金メダル獲得。リオデジャネイロ2016パラリンピック5位。ゴールボール日本代表強化指定選手。

チアーズスタイルTVでは、浦田理恵さんのインタビュー動画がYoutubeで視聴できますよ♪
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