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コロナ禍で増えたおうち時間 健康を左右する光との関係とは

コロナ禍での生活は、マスク生活やリモートワークが日常になり、生活様式は短期間で大きく変化しました。不要不急の外出を控え、仕事はリモートワークという生活で、室内での長時間同じ姿勢での生活に変わり、私たちの心と身体への影響が懸念されます。九州大学名誉教授 安河内朗先生の※生理人類学の研究の1つに「光と人体への影響」があります。私たちは、街は24時間明るく、家ではTVや携帯電話、PCなど何時でも光に接する生活をしています。安河内先生は私たちの生活と密接に繋がっている「光」がどのように身体に適応しているかを、中枢神経系、自律神経系、生体リズムからアプローチし身体への影響を研究されています。



朝起床して太陽光を浴びることで脳は活性水準が低い状態から上昇し、上昇するにつれて作業効率が増大します。しかしある水準を超えると作業効率は下降してくることに光が関係していると言われます。光は脳の活性だけでなく、がんや糖尿病などの病気や睡眠にも深く関係していると言われています。

私たちは文明の進化により多くのものを手に入れ生活は便利で豊かになりました。しかし、その代償として身体は悲鳴をあげています。せっかく手に入れた豊かさを手放すことは難しいので、上手く共存できる方法をみなさんで学びましょう。

8月に開催する医療セミナーでは、私たちの生活の身近にある光や椅子、コロナ禍の生活様式の変化や生活面での気を付けることなど「環境と健康の関係」を生理人類学の観点からお話いただきます。詳しくは医療セミナー カフェで学ぼうがんのこと【第108回】をご覧ください。

※生理人類学とは、現代の科学技術文明によって創り出された生活環境に住む人間を対象に、その環境への適応能を研究する学問。

講師:安河内朗九州大学名誉教授
(専門分野:生理人類学)









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