ぬか床


98歳のご入居者から「ぬか漬けを作りたい」とリクエストがありました。ぬか漬けの素を買ってきて、一緒に作ったぬか床。「私は(管理)しきらんけん、あんたがしてくれんね」と預かりました。廊下ですれ違うたびに、合言葉は「混ぜたね?!」でした。



----------------------------------
材料
----------------------------------
ぬか漬けの素(食塩、昆布入)1袋(450g)
水             400~500ml
好みで、唐辛子(種を抜く)、実山椒など
漬ける野菜は、きゅうり、人参など


----------------------------------
作り方
----------------------------------
①ぬか漬けの素をボウルに入れ、水を加えてよく混ぜる。唐辛子や実山椒など好みのものも一緒に入れる。しっとりしたら、タッパーに敷き詰め、空気を抜くように手のひらでならす。(袋の裏に書いてある作り方でよい)

②キャベツの外葉や大根や人参の切れ端など、普段漬物にする野菜を①に漬ける。

③タッパーのふちをきれいにふいて、蓋をする。20~25℃、私たちが過ごしやすいと感じる環境に置く。30℃を超えたり、家をあける時は、冷蔵庫の野菜室に入れるとよい。

④最初の1週間は、朝晩2回、ぬか床を底からよく混ぜる、漬けた野菜は2~3日で引き上げ、新たな野菜くずを漬ける。これを2~3回繰り返し、ぬか床の香りが変わってきたら本漬け開始。

⑤きゅうりは皮を縞にむき、人参は縦半分~1/4本に切っておくと、早く漬かる。毎日ぬか床を底から混ぜ、タッパーのふちは清潔を保つ。


----------------------------------
(※)ポイント! きゅうりの塩
----------------------------------
きゅうりの先にちょっと塩を付けて、それを全体に刷り込みました。「これは味付けではなくて、色だしだからね、ちょっとでいいのよ」と、ご入居者から教わりました。


----------------------------------
レシピ提供
----------------------------------
株式会社日立博愛ヒューマンサポート 管理栄養士 山下圭子さん




<プロフィール>
株式会社日立博愛ヒューマンサポート 有料老人ホーム フィランソレイユ笹丘勤務

ホームがオープンして6年間、食事サービス全般に携わる。「食」を通して、人生の大先輩であるご入居者から、季節のうつろいや時の節目を大切にすることを学ぶ。また、高齢になると、思うように噛めない・飲み込めないことに悩む方、体重のコントロールがうまくいかない方が多いのも事実。お一人おひとりにあったプランを提案している。現在は、コンシェルジュグループに所属。
共著に「野崎さんのおいしいかさ増しダイエットレシピ」(分とく山 野崎洋光)