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香りと心身の関係 ~スリープ(睡眠)ケア・ストレスケアに活用される香りの科学の最新情報~

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香りと心身の関係
~スリープ(睡眠)ケア・ストレスケアに活用される香りの科学の最新情報~

香りの生理学

日々の生活の中でストレスを感じたり、イライラすると食欲が無くなったり、不眠になったり、風邪をひきやすくなったなど体に様々な不調を感じたことは、皆さんも経験があると思います。このような症状は、自律神経、免疫系、ホルモン系のバランスが崩れたことで起こることが判ってきました。
ところで、イライラした時や疲労を感じている時に、ふと香った香りで気持ちが晴れたり、疲れが取れる感じを経験したことはありませんか?嗅覚は、視覚や聴覚と違い感情・記憶を司る部分に直接伝わるため、脳自体に癒しを与え自律神経、免疫系、ホルモン系のバランスを整えることが最近の研究から判ってきました。手軽に香りを楽しみながら、心身の機能を整えることができたら、とても素晴らしいことですね。不規則な生活をしている方や不眠の方、ストレスを強く感じる方には、ご自身に合った香りを選んで積極的に生活の中に取り入れてみることをお勧めします。
これまでスキンケア、睡眠、香り、嗅覚、乳幼児、高齢者研究を長年に渡り研究している筑波大学大学院グローバル教育院矢田幸博教授は、数ある香りの中から探索した結果、樟脳の香りが自律神経のひとつである副交感神経活動を優位にして心身を鎮静させること、さらには、大脳への作用として情動や気分を落ちつかせる効果があることを明らかにしています。

樟脳の香り

これまでの研究から樟脳のように心身への鎮静効果がある香りは、その活用の可能性として以下のような生理的な効果が期待できます。
・高齢者のQOL改善
・不眠症状の改善
・ストレスの軽減、緩和
・更年期女性の愁訴緩和
・子供たちの集中力アップ
・介護、看護現場での活用
などのように老若男女に関わらず、生活の中で広範な利用が考えられます。
(監修:筑波大学大学院グローバル教育院 矢田 幸博教授)

【矢田 幸博】
医学博士。花王 株式会社栃木研究所所属、筑波大学 大学院 グローバル学術院教授兼務。専門は統合生理学 (中枢機能~自律神経系機能~末梢機能)、皮膚生理学(皮膚関連細胞の機能解析、皮膚老化)、生化学(細胞内情報伝達系機構の解析、生体成分分析)など。