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インタビュー

有料老人ホーム「フィランソレイユ笹丘」 統括主任 山下 圭子さん

入居者の安心安全な暮らしに寄り添う 有料老人ホーム 「フィランソレイユ笹丘」 統括主任 山下 圭子さんに編集長上田がインタビュー!


有料老人ホーム「フィランソレイユ笹丘」統括主任
山下 圭子さん

今のお仕事を始めたきっかけは?

 実は薬剤師を目指していたのですが、受験の都合で栄養士の道に進むことになりました。栄養学は最初はもやもやしたしっくりこない学業でした。しかし「医食同源」という言葉に出会い、「薬より食べ物で体を良くする!」ことに気づき、霞んでいた自分の気持ちがすっとしました。その頃、料理研究家の村上祥子先生に出会い、卒業後は先生のもとで朝から晩まで、仕事に全力を注ぐことができました。村上先生との出会いは今の私の原点です。
 そして30代は、高齢者施設が併設された病院で管理栄養士として勤務し、患者さんの治療食や高齢者の食に携わりました。その後2006年に 「フィランソレイユ笹丘」に入社。施設の新規立ち上げに際し、厨房の設計や食事メニューのプランニング等、設立準備から携わり、現在に至ります。


施設のオープン当時の写真


村上先生と作り上げた一冊に「日々進歩」とのメッセージ

お仕事で学んだことはありますか?

 100歳の入居者の方に「人って何のために生きているのでしょう?」と尋ねたところ「人のために決まっとう」とすぐに答えられました。私たち人間は、自分にとって都合の良いことや私利私欲を第一に考えがちですが、年を重ねるごとに様々な方々に助けてもらうそう言った経験を経て、人に生かされていることを感じ、人の為になにかできることはないかと考えるのかもしれません。色々な経験をされ、その経験に裏打ちされた皆さんの言葉にはいつも感銘しています。そしてリハビリに出かける入居者の方が飾ってある花を見ただけで「綺麗かぁ」と思わず言った言葉。日々の生活の中で思っていてもなかなか言葉に出せずにいる感情を毎日接する入居者の方々から日々教えていただいています。
 また、高齢者施設は「美味しくない」という食事に対するクレームが多いのですが、あるとき99歳の女性から「食べる人の気持ちを考えて作って」と言われました。これまで栄養と味を考えて食事を出していました。当時はそれがどういうことなのか理解できませんでしたが、食べることだけでなく、これまでの生活と施設での違いを私なりに考え、今まで家族のために食事を作ってきた方にとって施設での上げ膳据え膳では物足りないのではないかと思い、一緒に献立を考え料理することを始めてみました。
 すると、「今日は何を作ろう」「何を買おう」出来上がったら「ここに座って」「一緒に食べよう」と入居者同士の会話も生まれたのです。入居者の楽しそうな笑顔を見て「これが本来の食事なのだ!」「食事とは食べるだけでなく準備する過程に思いやりが生まれるのだ!」と気づきました。
 その後、食事に関しては「リクエストカード」を作り、入居者と調理師の「顔が見える関係」を築いていきました。受け取った調理師がご入居者に会いに行くと、「わざわざ忙しいのに来てくれてありがとう」というご入居者の言葉に調理師の表情も変わり、より良いコミュニケーションがとれるようになりました。
 毎日接する入居者の方から「心の持ち方」、「生きる幸せ」についても学ばせて頂いています。


福岡タワー方面を一望できる施設内レストラン「空が広がるここからの景色はお気に入りです」


管理栄養士として監修した 人気の料理本3冊

心がけていることは?

 自分たちにとって施設は決められた勤務時間を過ごす職場ですが、入居者にとっては起床してから寝るまで一日中過ごす生活の場ですので、仕事上の付き合いではなく入居者と同じ目線、家族と過ごしているような寄り添った関係を築くことを心がけています。


夏祭りレクレーションなど、入居者の方との交流で、日々学ぶことばかりです

健康維持のためにしていることはありますか?

 入居者をみていると足の筋力が特に大事だと強く感じます。勤務中、施設内では5階までの職員階段を極力使うように心がけ、普段の生活の中で鍛えるようにしています。
 あとは腸内環境を整えること。発酵食品を積極的に食べ、村上先生から教わった「野菜は肉の倍食べる」ことに努めています。
腸内環境を整えるには食事のバランス、睡眠、ストレス、自立神経を整える…。究極の健康維持が腸内環境ですね。

これからの夢「5年後の自分」

 40代の今は、自分の力量を見極める自分と、もっとチャレンジする自分とのはざまにいると思います。未来を思うと不安もありますが芯を持ちぶれない気持ちの安定が今の大好きな職場を支えることにもつながると思います。そして、人と比べるのではなく、今置かれている環境に幸せを感じられる自分でいたいと思います。

一言一言の言葉を噛みしめてお話される山下さん。謙虚さの中に芯の強さを感じます。

「買い物かごに何を入れるかで栄養バランスが決まります」、
「お惣菜を買うのは悪くありません。ただ、味付けが濃いので、生野菜を1品増やすだけで身体は変わってきます」

と忙しい私たちにも嬉しいアドバイスを頂きました。


“人と比べるのではなく、幸せを感じられる自分でいたい”という山下さんと相田みつをの好きな言葉が同じでびっくりでした(笑)

山下さんのレシピは、「季節のレシピ」でご紹介しています!!
チェックしてみてください。

詳しくはこちら

有料老人ホーム フィランソレイユ笹丘
●所在地/福岡市中央区笹丘1-25-7
●TEL/092-738-5260
●URL/http://www.ps-sasaoka.com/