cheers-style

インタビュー

アイクリニック天神 院長 眼科医 大倉 萬佐子先生

瞳の美容と健康、アンチエイジングについて様々な角度から活動に取り組む眼科医の大倉萬佐子先生に編集長上田がインタビュー!


アイクリニック天神 院長
眼科医 大倉 萬佐子先生

ご専門の眼科領域以外でも幅広くご活躍ですね

 当院の院長のほか、「医療法人ウェルビジョン理事長」や「一般社団法人瞳美容研究所代表理事」、「日本抗加齢医学会評議員」を務めさせていただいています。日本抗加齢医学会は、開かれた学会で、理事に女性を参画させる動きになっていたり、男女共同参画に対しても積極的な取り組みが始まっています。私も委員のひとりとして、男性の育児に対する取り組み方やどのようにしたら女性が学会に参加しやすくなるかなどを模索していきたいと思っています。昔は今のように学会場に託児所も無く、子どもを置いて学会に参加することは周りの目も冷たく、後ろ髪を引かれる思いで家をあけなければいけませんでした。今は女性が参加できる環境をみんなで考えていく時代なので医療業界も女性が働きやすい時代になってきたと思います。

子育て中の仕事との両立でのご苦労はありましたか

 大学病院勤務の時代は、悪阻で手術中に具合が悪くなった時に「そんなにきついなら辞めたらいいのに」と言われたり、 出産後は搾乳もままならない環境でした。脳外科医の主人は時間が不規則で、親や姉たちも医師でしたのでみんな忙しく、 託児所やシッターさんにお世話になりながらどうにかやっていました。下の子の喘息の発作や病気のときには本当に大変で、 病気のお子様を持つ親御さんの気持ちが分かったような気がしました。もともと不器用な性格でもあり、仕事と育児の狭間で自分が目指していた医師像からは程遠く、どうせ医者になるなら男に生まれれば良かったと思ったこともありました。「女医と子育ての狭間で」というようなタイトルで、当時の医師会雑誌に投稿したのを覚えています(笑)。 これからの時代は、私のような思いをしなくてもいいように、子育ても仕事も楽しめる社会になることを願っています。

注意すべきアイメイクのトラブルについて教えてください

 先日、無許可のまつ毛エクステ店で起きたトラブルに関して複数のマスコミから取材を受けました。マッエクの手技は、瞬間接着剤を用いて装着していくとても繊細な手法です。目はとてもデリケートな感覚器で、目周りの皮膚は薄くできていますので、施術する側も受ける側も正しい知識を持ち、注意事項をしっかり守ることが大切です。若い子に限らず多くの女性がしているまつ毛エクステ。 どんなものか私も試しにやってみましたが顔を洗っても取れないし、簡単に目ヂカラアップ!で確かに便利だと思いました。 しかし、便利な反面、折角付けたエクステが取れないようにと、アイメイクのオフが不完全になってしまうという問題があります。マイボーム線(まつ毛の内側にある油の分泌腺)がメイクなどの汚れで詰まりドライアイや眼のトラブルの原因になることも。また、自まつ毛が短くなったり毛量が減るので、さらにエクステを装着するという悪循環を引き起こしている場合もあります。眼科医の立場からすると、自まつ毛をもっと大切にして欲しいと思います。
 また、頭髪用の育毛剤をまつ毛に使用したトラブル事例や使い捨てコンタクトレンズを決められた日数以上使用する、角膜に傷があるのにコンタクトやカラーコンタクト、エクステを使うなど、目周りのトラブルは増えています。傷が浅いうちは再生しますが傷が深くなると瞳が濁り痛い思いをしますので、眼科での定期検査をきちんと受け、自分の眼に傷やアレルギーがないことを確認して下さい。


目を大きく見せるためのインサイドライナーでマイ ボーム腺の出口を塞いでしまうことも。
目の健康のためにはマイボーム腺をきれいに保つことが大切です

5年後の自分…どうなっていたいですか

 「瞳美容」を提唱し、多忙な現代人に「眼を休める日」を作っていただきたく「休眼日セラピー」を姉とコラボして始めました。そのような趣旨にご賛同下さるアンチェイジングのスペシャリストの先生と共に、瞳と目周りの美容を通して身体や心の健康にも寄与する目的の「瞳美容研究所」を3年ほど前に設立しました。私の周りには信頼のできる素晴らしい先生方をはじめ、私の活動を理解してくれる夫、私を支えて下さる方々と「人」に恵まれていることに感謝しています。恩返しの意味でも、瞳美容とアンチエイジングの活動は続けていきたいと思っています。そして5年後には、今協力して下さっている方々と「あの時は大変だったけどね~」なんて言い合えるようになっているといいですね。しばらく旅行もできていないので、ゆっくりハワイにでも行きたいな。


姉である皮膚科医 津田 攝子が考案した「津田式静脈マッサージ」と眼精疲労や眼瞼洗浄+睫毛育毛をコラボした当院オリジナルの『休眼日®セラピー』など眼精疲労に対する自由診療も行っています


講演会などで正しいアンチエイジングの情報発信を積極的にしています


大倉先生のプロデュース商品、ヒトミビヨウラボの「アマニエクストラ バージンオイル」(右)、 抗酸化サプリメント「ビジョンフォーミュラ」(左)は、GINZA SIXでも購入できます


(編集長上田と大倉萬佐子先生)

「皆さんに支えていただいて今がある、みんなで力を合わせればできないことも出来るようになる」と言われる大倉先生。
先生の老眼とアンチエイジング対策は、瞳美容研究所の先生方と共同開発したサプリメントとアマニオイルだそうですよ。要チェックですね。

目周りの問題として、女性のアイメイクのトラブルだけではなく、ドライアイも増えているそうです。 (私も悩んでいます)
「目は心の窓」と言われますが、大倉先生のように“好奇心をもつ目の輝き”を私も持ち続けたいと思いました!!

アイクリニック天神 
●所在地/福岡市中央区天神2-11-1 福岡PARCO本館6F
●TEL/092-235-7411
●URL/http://eye-clinic-tenjin.com/









西日本新聞社 英進館株式会社 株式会社ユーコネクト


運営会社