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「睡眠負債」をご存知ですか?

スタンフォード大学の研究者により提唱され、日々の睡眠不足が借金のように重なり、心身に影響を及ぼす恐れのある状態のことを「睡眠負債」と言います。

 最近の研究では、睡眠不足が仕事や生活の能率を低下させるだけではなく、脳のパフォーマンスや糖尿病、心臓病といった重大疾病、肥満など様々な病気のリスクを高めていることが分かってきました。そして今注目されているのが、睡眠とがんです。2014年に米シカゴ大学が行った研究では、実験的に睡眠を不足させたマウスでは、がん細胞が増殖しやすくなることがわかりました。本来ならがん細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、睡眠不足の場合、がん細胞の増殖を手助けするようになる可能性が見えてきたと言われています。また東北大学では、女性およそ2万3995人を7年間追跡し、睡眠時間と乳がんの発症リスクを調べた研究では、平均睡眠時間が6時間以下の人は、7時間寝ている人に対して乳がんのリスクがおよそ1・6倍になることがわかりました。

 そして、もうひとつ注目されているのが、睡眠負債と認知症のリスクです。スタンフォード大学は、マウスを使った実験で、睡眠中にアミロイドベータと呼ばれる脳のごみが排出されることを突き止めました。アミロイドベータは、認知症の最大の原因であるアルツハイマー病の原因物質とも言われており、発症の20?30年前から蓄積するといわれています。つまり、働き盛りの時期に十分な睡眠をとっていないと、数十年先に認知症になるリスクを高める可能性があるということなのです。

 では、自分が負債を抱えているかどうか、どのように判断すればいいのかというと、昼間に眠気が襲ってくるようだと負債がある懸念があると言うことです。最適な睡眠時間を知るには、「10時間でも12時間でも、眠りたいだけ寝る」をある程度続けると、必要なだけ眠り、目が覚めるようになります。それが7時間とか8時間とかであれば、それがその人に適した睡眠時間なのです。

 健康診断などではわからない「睡眠負債」。寝なければ!と意識しすぎるとそれ自体がストレスになり不眠の原因につながることもありますのでご注意下さい。

昼間に眠くなる貴女、もしかしたら「睡眠負債」の危険信号?!
忙しい毎日ですが、将来の自分のために、」睡眠はしっかり取るように心がけましょう。