鮭チャーハン


ご入居者のAさんは、若い頃、中華料理店で腕をふるっていたそうです。
「料理はしつけんと忘れてしまうねぇ」とおっしゃりながら、手際良くチャーハンを作られました。
スープは、Iさんご持参の“ある粉”でとろみをつけました。さて、何の粉だと思いますか?




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材料(2人分)
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ごはん   茶碗軽く2杯
鮭     1切れ
玉ねぎ   1/2個
卵     2個

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砂糖    小さじ1
塩      少々
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サラダ油   大さじ1
塩、こしょう  適量
万能ねぎ   1本



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作り方
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①鮭を焼き、ほぐしておく。玉ねぎはみじん切り、万能ねぎは小口切りにする。
卵は溶いて、1/2個分をスープ用に取り分け、残りを(A)で調味する。
②テフロン加工のフライパンを温めてサラダ油半量を引き、玉ねぎを炒めて取り出す。
③②のフライパンに残りのサラダ油を引いて、卵を入れてかき混ぜ、半熟のうちに、
温かいごはん、鮭、玉ねぎを加えて、塩、こしょうで調味する。
④最後に万能ねぎを加えて混ぜれば、出来上がり。

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(※)ポイント!
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料理は無駄なくアレンジ!
ご入居者Iさん(当時99歳)が、故郷熊本の朝鮮飴を頂いたそうで、
「飴にまぶしてあった粉が余っているから何かに使って」とお持ちになりました。
粉は甘くなかったので、片栗粉のようにスープのとろみに使いました。
食べものを無駄にしない精神を教わりました。



Iさんご持参の朝鮮飴にまぶしてあった粉


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レシピ提供
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株式会社日立博愛ヒューマンサポート 管理栄養士 山下圭子さん




<プロフィール>
株式会社日立博愛ヒューマンサポート 有料老人ホーム フィランソレイユ笹丘勤務

ホームがオープンして6年間、食事サービス全般に携わる。「食」を通して、人生の大先輩であるご入居者から、季節のうつろいや時の節目を大切にすることを学ぶ。また、高齢になると、思うように噛めない・飲み込めないことに悩む方、体重のコントロールがうまくいかない方が多いのも事実。お一人おひとりにあったプランを提案している。現在は、コンシェルジュグループに所属。
共著に「野崎さんのおいしいかさ増しダイエットレシピ」(分とく山 野崎洋光)